矢山利彦コラム

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楽しいことを実行して下さいと話して、実行できる人は・・

ヒーリングへの道しるべ  2008年11月 『ほろとろぴっく通心』より
楽しいことを実行して下さいと話して、実行できる人は・・

楽しいことを実行して下さいと話して、実行できる人は病気からの回復が本当にスムーズに行くようです。問題は、楽しいことが何も無いという人、楽しいことはあるけれど今できないという人はどうしたらよいかという事です。今できない人は、それに関する写真や雑誌などの資料を集めて、悩んでいる時間があったらその資料をよく見て、上手にそれができるイメージをしたり、近い将来それができるようになると自分に言い聞かせてください、とアドバイスします。

楽しいことが何もないという人には、学生時代、病気になる前に何か楽しい趣味があったでしょうと言うと思い出す方もいます。楽しいことなら何でもよいのですが、できれば工夫したり上達したり、クリエイトする喜びを伴うものがお勧めです。この意味で、美味しい物を食べたり、友人と遊んだり何か気晴らしをするといった程度の対象では力不足です。要するにそれを行なっているときは雑念がなくなって没入できる対象がよいのです。

私の場合は「書」が現在一番の楽しみです。始めてもう十年を越えました。練習は月に一回、中国人書家の鮑礦堅先生に約十名、クリニックリハビリ室で行なっています。「書」は気力がないと書けません。線を引くのは一回限り、その時に集中力が乱れると字がヘナヘナになってしまいます。

一度こんなことがありました。長い作品を書いていたとき、くたびれてしまったので、筆を休めて、コーヒーを一杯飲んで続けて書いてしまいました。その書を鮑先生が見て、「ここで休みましたね」と言われたときには本当にびっくりしてしまいました。普通人にはまあまあ書けていると見えても、書に気の流れを観ることができる人には、そこで気の流れが中断されたことが明確に認識できたのです。以来「書」は気をいかに高めて書くかがテーマの一つであり、書の名品の気を観るのが楽しみとなってきました。

「書」を練習する時間はほとんど取れないので名品を何度もながめてイメージ訓練をしていると、鮑先生から、練習する時間がなくても「書外の功を積んでいる」と褒めていただいたこともありました。読者の皆様も何か没入できる楽しいことを見つけて下さい。

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