矢山利彦コラム

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人々の目標は、長く続いてきた物質的豊かさを求める経済一辺倒から、今、「意識の成長進化」へと変革しつつあります。

ヒーリングへの道しるべ 2011年12月 『ほろとろぴっく通心』より
人々の目標は、長く続いてきた物質的豊かさを求める経済一辺倒から、今、「意識の成長進化」へと変革しつつあります。

(前回のつづき)


三十一、「秘蔵の奥旨は文(もん)を得ることを貴(とうと)しとせず。ただ心をもって心に伝うるにあり。文(もん)はこれ糟粕(そうはく)なり。文はこれ瓦礫(がれき)なり。」

遍照発揮性霊集巻第十

 (最澄さん)あなたは密教の奥義を文章によって得られるとか、教典を読み、研究すれば奥義に達することができると思っていませんか。奥義は信じて修行する弟子の心に、師の心から直接に伝えるものなのです。その価値に比べると文章はカスや瓦礫(がれき)にすぎません。私は灌頂(かんじょう)という師と弟子の深い契りを結んだあなたに密教の真実なる修行をすることを心より勧めます。

三十二、「迷悟我にあれば、発心すればすなわち到る。明暗他にあらざれば、すなわち信修すればたちまちに証(しょう)す。」

般若心経秘鍵

 何かをなしとげたいと思ったら、まず「やる」と決心して下さい。「やる」と決心したら行動を開始して下さい。決心して行動を開始したら、もう半分成功したものです。あとはやめないで続けることです。そうすれば、思っていたよりずっと早く目標が達成されるのです。
 我々の中にはすばらしい可能性が内在しているのに、それに気がつかないで迷っていませんか。尊い教えを信じて実際に修行してみませんか。

 空海のすばらしい言葉はまだまだ限りないといってよいほどあります。以前読んで心に響かなかった内容が、様々な体験を越えて、痛切に感じられることもあります。  
 数多く言葉を取り上げた「十住心論」とは、「秘密曼荼羅十住心論(ひみつまんだらじゅうじゅうしんろん)」が正式の名です。
 そしてここに意識の成長進化のスケジュールが明確に示されているのです。空海が1200年前にこの「十住心論」を書いた時代から、人間の生きる目標は食べて生存すること、物質的豊かさを追求することが主である人々の営みが長く続いてきました。
 しかし、冒頭にも述べたように、「意識の成長進化」が生きる目標となる時代がやってきたのではないでしょうか。そして「十住心論」が我々にあること、さらに様々な空海の直接の教えと方法論が残っていることがどれほど有難いことなのか、読むたびに熱いものがこみ上げてきます。


(つづく)

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