矢山利彦コラム

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超訳 空海の言葉
意識の成長進化の方法を空海より学ぶ

ヒーリングへの道しるべ 2011年5月 『ほろとろぴっく通心』より
超訳 空海の言葉
意識の成長進化の方法を空海より学ぶ

時代の大きな変り目、パラダイムシフト、アセンションなど人々の意識のあり方、世界をどう認識するかの変容が一般にも言われ始めました。東日本大地震以来、社会の仕組みも大きく変わらざるを得ないことは誰の目にも明らかになってきたようです。こんな中でどう考え、どう生きたらよいか、本当に迷いは尽きません。
精神世界とジャンル分けられた書店のコーナーには本があふれています。どれを手に取っても、意識の成長進化をテーマに大切な情報が載っていますが、空海の考え方を学んできた視点から見ると物足りなく思う点もあります。それは「教えを聞くのか、あなたがそううなるのか」という思考、生き方の行脚点です。教えを聞くのは顕教という、言葉で表現された方法論、自分がそうなる、その境地を自分のものにするのは密教です。料理のレシピをどれだけ読み研究しても、それだけでは料理の名シェフとなれないのと同様に教えをどれだけ聞いても、それだけではその内容を自分の血肉とすることは至難の技と言えます。ではどうしたらよいのでしょうか。
有り難いことに空海を研究すると、ちゃんと答えを書き残してくれていたのでした。その至高の解答は「三密加持すれば速疾に顕わる。」です。読めばそこから心の滋養を汲みとれるよう『超訳』してみます。

「人間の意図的な脳の働きは、身、口、意の大きく三つに分けることができます。身とは身体感覚と体の動き、口とは言語と聴覚の働き、意とは、意思とイメージ形成機能。この三つの働きは通常は様々な思いこみや煩悩というノイズによって完全に働いていませんが、密教の方法論を学習して、一点に集中(それを三密という)すれば、宇宙のエネルギーがその人に加わります。そのときその宇宙のエネルギーを受けとり、一体になることにより、自分のワクを突破して意識の成長進化が起こってきます。」


となります。ここで密教の方法論についてさらに説明すると「手に印契を結び、口に真言を唱え、心を三摩地に住して仏を観想すと仏典にあります。三摩地とはまず一切の雑念が生じない状態を心につくり、何かの対象と一体になる高度の瞑想状態と言えます。古めかしい密教の方法論も脳機能から考えてみると実によくできていると言えそうです。

空海は他にも素晴らしい言葉をかぞえきれないほど残してくれています。そのような言葉から、意識の成長進化の糧となれると思う言葉を選んで『超訳』して紹介いたします。

(つづく)

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