矢山利彦コラム

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「仕事を楽しみとし趣味にできれば人生はほぼ成功となって・・

ヒーリングへの道しるべ  2009年1月 『ほろとろぴっく通心』より
「仕事を楽しみとし趣味にできれば人生はほぼ成功となって・・

「仕事を楽しみとし趣味にできれば人生はほぼ成功となっていくだろう」が前回のキーワードでした。医療者の楽しみは、なんと言っても患者さんが治って元気になり喜ばれる姿を見ることです。

悲しみは病気が治っていかないこと、そして治療の甲斐なく亡くなっていかれることです。前回のホロトロピック通心は三人のドクターが「死」について文章を書いていました。これは打ち合わせていたのではありません。偶然に一致したのです。しかし死の現場に数え切れないほど立ち合い、常々「死」について考えていれば、そのような一致が生じることは起こりやすいことでしょう。「死」について何か書いたり話して下さいと依頼されてすぐにできるドクターが何パーセントいるでしょうか。

外科医として働いていたとき、エリザベス・キューブラ・ロス博士の著書を何冊も読んで先輩、同僚に話題にしようと試みたことがありますが、ほとんど手答えのある反応はありませんでした。

しかし、前回の記事を読んで皆「死」について真剣に考えているのだと院長として嬉しく有難く思いました。と言うのは、人は物を考えるときに「死」を根底に組み込んでおかないと、思考も行動もそして人生も本物になっていかないと考えられるからです。

一つ思考のシミュレーションをしてみましょう。これは30歳を越えた人なら意味があるでしょう。今から10歳若くなったとしたら何がしたいか、何ができるか、そしてそれができたら、10年後にはどんな人生になっているだろうか。やりかけて挫折していた仕事や勉強をやりとげたり、うまくいかなかった人間関係を修復したり、あの時こうしたら良かったということがすべてできたとしたら、今の人生はもっと充実しハッピーになっていると思えませんか。

しかしそれは不可能。でもそれと同じことができる方法があります。それは10年後、実現可能なできるだけ大きな夢を達成した自分を、具体的に描き、文章やイラストにし、そこから今何をしたらよいかを考え、実行していくのです。この延長に自分の死ぬ時の姿をイメージすることは可能でしょう。若くて「死」がまだ何十年先かもしれない人は、自分が理想とする人物の死に方を研究するのもよいでしょう。

(続く)

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