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創刊号(1994.9.25発行)船井 幸雄×矢山 利彦【1】

株式会社船井総合研究所代表取締役船井幸雄氏と矢山利彦
今の世の中は我欲の強い人が儲からないように段々変わってきています。

我欲を無くして、ちょっと感謝すれば、
意識のレベルは簡単に上げられる。


矢山:今度、コスミック・レターという雑誌を隔月で出 すようになりました。その目的は、私のつくった気功をやってくれる人がだいぶん増えまして、いろんな質問がきますからそれに答えたいのと、やはりやってい る途中でやめてしまう人もいますので、フォローアップしてあげたいと考えました。そういう趣旨の雑誌を作りたいので、最初に気功をこえて人生の師とあおぐ 船井先生にいろいろとインタビューをさせていただきたいと思います。
先生に最初にお会いしたのは昭和六十三年だと思うのですけど、先生の立場は社会の実務をされながら、人間の研究をされている。私は医者をしながら、気を勉 強している。参考になると言ったら失礼ですけど、非常に生き方のモデルにさせていただきました。そういう私の視点から言いますと見えない世界や気を勉強さ れている方の中で、実務を疎かにするというか、特に若い人に多いのですけど、実務がうまくいかなくて見えない世界にだけ興味を持ち過ぎるという点があるよ うに思えます。今、自分が立っている場の事を力いっぱいやるという観点と、人間研究、あるいは気の研究というのが要ると思うのです。
そういうスタンスで私も、このコスミック・レターというのを出していきたいと思うのです。両方するのは大変だと思うし、時間的な面も大変だと思いますけど、ぜひ先生にそういう生き方の極意みたいなものをお教え頂だけたらと思います。

船井:別に極意というのはないのですけど、ヒントというのは現実の中にある。将来にはヒントというのは捜しようがないので、過去と現実の中で、自分の生活や自分の周辺から出てくるものに十分にあると思うのです。
ワクワクするもの、イキイキするものの中に自分の使命があるような気がします。ワクワク、イキイキするものとは言っても、自分の過去と現在の中での事しか ありませんからね。無理しないほうがいいと思うのです。そのために自分の生活を疎かにしたり、「アイツ、何やっているかわからない」なんて人から言われる のではなく、きちっと自分の周辺の生活を保てるようにしながらワクワク、イキイキするものに飛び込んで行けばいいと思うのです。しかも人間ですから、良心 と自然の理に逆らわないようにする。知恵があるので、何か変わった事をやりたくなるのですが、やるのだったらより調和ができて自然を損なわないように、よ り良くするようにというような条件を、頭の中に叩き込んで、クセづけしておいて、その中でやっていけば着実で良いと思うのです。あってもなくてもいいよう なことや物でお金を取るというのは一番いけない。

矢山:あってもなくてもいいと申しますと?

船井:現在の実生活とか世の中をよくするために、たとえば精神的なことというのはいまの時点ではあってもなくても、別に大して関係ないわけです。

矢山:例えば、過去世を見るとかそういう事ですね?

船井:せっかく過去の事を忘れて生まれてきたのに、過去世を見せるとかね。
精神的な研究というのは必要だとは思うけど、それを生活の糧にしなければならないのはおかしい。そういうものを生活の糧にしなければならないような研究の仕方とか生き方というのは、困るというのが私の意見です。
超常的な能力があって、それでいろんな事ができる人がいますね?だけど、それは「できたら金にしなさんな」というのが私の考えです。それだけで百%生きよ うと思うと、金にしなければならなくなる。そこまで飛び込まないで、片方に現実の生活を置いておいて、片方で自分が興味があってイキイキ、ワクワクするも のに取り組んだらいい。それらを上手にミックスさせながら、しかも他の人に上手にわかるように公表しながらやっていけば良いのじゃないかという事なのです。

矢山:それは、力配分としてはどれくらいがよろしいでしょうか?

船井:いいとこ二割くらいまでではないでしょうか。自分の本当の生業が八割くらいでしょうね。

矢山:私はそういう事を聞かれた時は、例えばその人から気の事を全部取り除いても普通の人である。そういう人と友達になりたいといつも言っているのですけど、やっぱり普通の感覚をずっと保たなければいけないということですね?

船井:そうしないと社会生活が上手にできないと思うのです。
私の経験上、どんな変わった事をやろうとしても、最高が保守七割、革新三割、それ以上の変わった事をやると、人間というのはおかしくなるみたいですね。

矢山:保守七割ですね。

船井:ええ、革新三割。それ以上は革新的な事をやってはいけない。限界がそれだと思います。人間というのは、非常に保守的な動物なので、そういう範囲内でやっていくと着実じゃないかなと思います。
私のところにはいろんな人が来ますけど、大体自分の現実の職業にどっしりと足を置いて、世のため人のために現実的な仕事をしながら、その合間でちょっと非 日常的なことも考えている。ちょっと勉強している。そして仲間ができて、楽しくやっている。それで良いと思うのです。そっちの方が五割以上になったら生活 を破綻させてしまいますし、人から「あれは変わった者だ」と言われます。

矢山:私は医者をちゃんとしながら、こっちのほうは会社を作って、平川さんのほうでやってもらっています。最初からそういうふうにしたいと思っていましたから。

船井:矢山さんは良いと思います。平川さんも本業がありながら、暇々に、しかも真面目にやっていますよね。それが良いと思いますね。

矢山:保守七、革新三くらいですね。

船井:ええ、それが限界です。それ以上に非日常的なことを やると革命が起きて、革命というのは社会制度を変えないとうまくいかない。革命というのはあまり起こさないほうがいいような気がしますね。三割ずつ変わっ ていっても、上手にいくと三年たったらコロッと変わってしまうのでね。



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